古代人の食生活レポート
今食べている食事が、最良のものであるかどうか、あなたは意識して食べていますか?お腹を満たすためだけ、好きなものを食べる食事になっていませんか?
あなたの身体にとって、最良の健康を意識した食事に切り替えなければなりません。「日本人は昔農耕民族だから、狩猟民族とは食べ物が違う」という今までの定説を覆したいと思います。
「うちの子全くダメなんだよ」と嘆く前に、まず最初に、食生活を見直してみませんか?
前回の記事:ダメになる子供たちの食生活はコレが原因!
農耕が始まる前の日本人の食生活
地球ができてから、34億年とも40億年ともいわれています。JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」が太陽系の起源の解明に向かっています。2020年末頃に地球に帰還する予定ですね。
小惑星探査機「はやぶさ2」(Hayabusa2)は、数々の新しい技術に挑戦し2010年6月に地球への帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)の後継機です。
「はやぶさ」では、イオンエンジンによる新しい航行方法を確立しながら、太陽系の起源の解明に繋がる手がかりを得ることを目的に、小惑星イトカワのサンプルを持ち帰りました。今回「はやぶさ2」では「はやぶさ」で培った経験を活かしながら、太陽系の起源・進化と生命の原材料物質を解明するため、C型小惑星「Ryugu」(リュウグウ)を目指します。資料:JAXA
地球が誕生してから約40億年前。人類はおよそ今から7000万年前に誕生したといわれています。現在紀元前2016年ですから、途方もない年月が流れています。
古墳や貝塚からも当時の食生活がうかがい知れます。石器・旧石器時代(1~数10万年前)には、農耕や稲作は当然ありません。
5500年前の遺跡物の中から、約60センチの地層にわたって発見されたのが、どんぐり、クルミなどの堅果の種子層、魚骨やウロコなどの魚骨層、淡水産の貝殻の貝層が発見されています。
「採集」
海や川の近くでは貝の採集、海藻、山では木の実などを集めて食料にしていました。
「狩猟」
海や川の魚、山ではイノシシや鹿や鳥類を捕獲して食料にしていました。ほとんどが肉食中心でした。この期間が699万年続いたことになります。秋にみのる果物は、糖質として冬に備えるための脂肪に変えられる。長い長い歴史の中で、草食の人類も誕生したのですが、結局生き残ったのは肉食の人間だけだったということですね。
動物を追い、罠を仕掛けて、狩りをして、肉を食べるようになった人間は、脳の拡大化が進んでいきました。骨の中の骨髄を砕いて食べるために石を利用しました。そのために石を持ちやすくなるために、親指が大きく発達したんだそうです。

旧石器時代
食事の割合は、動物、けもの、貝類を合わせると58%を占めています。ずいぶんたくさんの動物性たんぱく質を食べていたことになります。このころによく食べられていたクルミは、実は炭水化物は少なく、タンパク質と脂質ですから、クルミを入れると80%ものタンパク質を摂っていたことになります。炭水化物はわずか20%未満です。
日本人のルーツ
ダーウィンは、人類誕生の地はアフリカであるといいます。ヒトの祖先は何度もアフリカ大陸を旅立って、拡散しようとしますがそのたびに、すべて絶滅していきます。そして再度生まれた人類によって、また拡散が続いていくのです。
このアフリカ出身のヒトが南方からやってきて、日本列島に定着したものと考えられます。日本では縄文時代になります。その1万年後に、水田稲作の技術を持った渡来人が大陸中部からやってきて、両者の混血が現代の日本人の祖先だとする説が、今では主流となっていますね。
弥生人のルーツは、アフリカからアジアへ、そして大陸を北上し、寒冷のモンゴルやバイカル湖付近からやってきたといわれています。これはミトコンドリアDNAの解析から明らかになりました。

弥生人
あなたは何系人類?
南方系か北系か見極めるのには、目が細い人は北系です。寒いから目を大きく開けられなかったのでしょう。鼻が大きい、目が大きい人は南方系です。
農耕が始まってからの食生活
縄文時代(4000~1万年前)にようやく、稲作が始められました。農耕の歴史は、メソポタミア文明(現在のイラク・ヨルダン付近)が起源とされています。
世界的に広がったのが4000年前ということになります。それまでの食生活といえば、炭水化物に頼る現代人と違い、糖質制限食が主流だったんですね。
縄文時代の生活
そして、産業革命の時代に小麦の精製技術が発明され、日本では江戸時代中期には、白米が登場しました。しかし、白米が今のようにみんなに食べられるようになったのは、戦後ですし、今から100年前の第1次世界大戦でロシアと戦った時など、「兵隊になっれば白米1日6合支給」といって、こぞって兵隊さんに応募が殺到したそうですよ。
これだけでも、「日本人は昔から農耕民族」という人は、歴史を歪曲して見ているのだということがお分かりいただけたでしょうか。世界的な人口爆発に、デンプンは大いに役に立ちましたことは事実です。
現代の日本人の食生活
現在、厚生労働省ではバランスのとれた食事が大切ですと言っていますが、そのバランスとは、炭水化物(糖質)が60%、タンパク質20%、脂質20%だということです。
厚生省のHP:食事バランスガイド厚生労働省
しかし、このような食生活をしていけば、誰でも健康になるわけではないようですよ。これまでの日本人の平均の食生活を調べたら、このような割合だったそうです。医学的根拠は全くないのです。
そもそもバランスとは、3種類ならば、33対33対33がバランスが良いといえるのではないでしょうか。
その結果、特に日本人に多いのが糖尿病ということになります。これは日本人に限ったことではなく、欧米では小麦粉の精製技術で白いパンが主流です。パンとポテト(デンプン)糖分プラス糖分、さらにコーラの大量飲みの好きなアメリカ人にも、糖尿病が増えています。
これにデザートにケーキ、間食にポテトチップス、クッキーですから。さらにもう1本コーラですから。
糖+糖+糖+糖+糖=糖尿病
そのためにも、糖質制限食が必要になってくるのです。